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ライオンさん(ループタイ)制作のようす

自作ループタイの制作のようすについて書いています。彫り方の解説にもある程度なるかと存じます。

大まかな奥行きと凹凸

図面と最初の方

原寸大図面と彫り始め。

 獅子すなわちライオンさんを作ります!!  まず材料ですがホームセンターで買ってきたホワイトパインです。ホワイトパインの有用性についてはトップページの下の方に書いていますのでご参照ください。なぜホワイトパインなのか
 はんこの持ち手に使うつもりが塗装に失敗したホワイトパインの角材です。大きさがちょっと中途半端ですが仕方ありません。
 原寸大図面がありますので、最初に輪郭通り切れば楽なのですが、電動の糸のこなんて持っていないので手動で削らなくてはいけません。なので輪郭を作るのは、彫り進んで厚みが薄くなってからにします。
 荒彫りでは奥行きを作ります。鼻のてっぺんが一番高く、たてがみが一番奥にあります。また目元はほりが深く、ほっぺたはぽこっと盛り上がっているという大まかな凸凹もこのとき作っておきます。
 鼻の形を作っているのは気が早すぎましたね。

顔のパーツ

小作り前の鉛筆の下書き

鉛筆で下書きをしたところ。

 大まかな形が決まったところで、細かな顔のパーツを作っていく小作りに突入します。まず原寸大図面を参考に鉛筆で下書きをします。原寸大の図面があれば、ディバイダーまたはコンパスを使って各部の位置・幅をそのまま転写できます。

輪郭を決める

顔ができた

顔ができました。壁から浮き出ているみたいですね。

 顔を彫り終えたら、最初に後回しにした輪郭を作ります。図面から転写して、ぎりぎりのところまでのこぎりで切り、あとはがんばって彫刻刀で丸めます。
 輪郭が完全に決まったら、たてがみのまきまきを彫ります。形の合う丸刀を回転させながら立てこみます。いったん全部のまきまきに立てこみを入れてからさらうと早いです。これに限ったことではないですが、できるだけ同じ作業はまとめて繰り返した方が早いです。

輪郭ができた

外側の余分な部分がなくなり、遂に完成が見えてきました。

仕上げ

仕上げ後

細かく削って仕上げました。

 さて仕上げの工程ですが、最終的には塗装するので木地仕上げのような緻密な仕上げは必要ありません。しかし不自然なでこぼこに関しては、むしろ塗装した時の方が目立つので、それは小さく削って滑らかな曲面にしておきます。そして肝心の目を入れたらついに彫りの工程は完了です。
 塗装は、ニセ漆ことカシューをシンナーで薄めぺちゃーっと塗りました。しかしそれだとてかりがきつかったのでつや消しのニスを重ね塗りしました。乾いたら裏面に金具を取り付けひもを通しほんとの完成です。

ひもを通し完成

近付いて初めて何か分かるくらいの黒さになったのでよかったです。

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